渡辺浩二設計室 別館 

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分離発注ってなんだろう(その3/5)
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ここまでをみると分離発注、いいことだらけです。
ならば今回は、分離発注に潜在するデメリットについて、検証します。

 
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まずは、
住宅一般における「業界内でよく目や耳にする、建築主(クライアント様)が遭遇するトラブル」


を時系列でとりあげて、それが分離発注特有のものなのかを検証する、といった二段構えの検証をおこないます。


ではまず「建築主(クライアント様)が遭遇するトラブル」から。


(1)基本設計        


・計画がまとまらない  
・要望の聞き取り拾い出しに問題がある 
・論点整理ができない
・気に入ったデザインではない 
・要望が反映されていない  
・提案に共感できない
・質問に対してクリアーな回答や提案をだしてもらえない
(特に構造とコストの裏付けに基づいた回答と提案)

            


(2)実施設計       


・実施図ができあがらない 
・建築として成り立たない(基本設計時の見込みが甘い)
・そもそも実施図がない(!)
・実施図の内容が薄い   
・要望があるのに詳細な聞き取りをおこなってくれない
・質問に対してクリアーな回答や提案をだしてもらえない
(特に水まわりの収納関係について、初期設定が甘い)
            


(3)積算・見積
      

・予算内にまとまらない
・予定の時期に着工できない
・修正案に共感できない 




(4)着工、(5)竣工・引渡し          


・調査不足により法令の制限にふれて着工できない
・打ち合わせと現場での内容が違う
・変更・修正の打ち合わせをしても現場に反映されない
・希望日に引き渡してもらえない

 
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けっこうたくさんありますね。


けれどこれらは そのスキルに起因するものばかりで、分離発注特有のデメリットとはちょっと言いにくい です。


強いてあげれば前回のブログまでさかのぼって、「合計30回程にのぼる、各工事金額の支払い(銀行振り込み)をクライアントさんにやっていただく煩雑さ」がデメリットに該当しそうですが(「キャンプのカレー作りの手間みたいなもので、手をかけたぶんだけ楽しかった」とのご感想も伺うのですが)、それ以外は存在しないのか?


確証はないのですが何かが抜け落ちているような気がします。


全体を見て、メリットとの釣り合いがこれではどう考えても取れない。不自然です。どこかに隠れた何かを見落としているのではないか?あるいは考え方が硬直して、目の前を歪めてみているのか?


どうやらこれまでの考え方をもう少し外に拡げなければ、正確な答えが導けないのかもしれません。ちょっと頭をひやして次回、もうすこし掘り下げてみます。

 
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